ペイシェントハラスメントに対する基本方針について
2025/09/24
ペイシェントハラスメントに対する基本方針
当院では、すべての患者さんがより良い医療を安心して受けていただける環境を提供するため、厚生労働省による「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」の記載を参考に、「ペイシェントハラスメントに対する基本方針」を策定しました。
近年、医療現場では、患者さんやそのご家族から、職員に対する暴言、暴力、威嚇、執拗な要求など、医療従事者としての尊厳を傷つけ、職場環境や医療の提供に悪影響を及ぼす行為が増加しています。このような行為は「ペイシェントハラスメント」と呼ばれ、社会問題となっています。
当院では、ペイシェントハラスメントのない環境作りこそが、患者さん一人ひとりに安全で質の高い医療を提供するために不可欠であると考えております。
ペイシェントハラスメントとは
ペイシェントハラスメントとは、患者さんやそのご家族からのクレームや言動の中で、その内容が妥当であるかどうかを考慮した際に、要求を実現するための手段や態様が社会通念上不相当であり、職員の就業環境に悪影響を及ぼすものを指します。
具体的には、以下のような行為がペイシェントハラスメントに該当します。
【下記例】
・大きな怒鳴り声をあげる
・侮辱的な発言や人格否定、名誉を棄損する発言をする
・一方的な言動の繰り返し、話のすり替え、執拗な攻め立て
・殴る、蹴る、叩く、物を投げつける、物を壊す、わざとぶつかってくる
・性的な発言や行動等のセクシュアルハラスメント
・診療所の外で待ち伏せし、後をつける、話しかける等のストーカーにつながる行動・言動
・自身の要求が通るまで長時間にわたりスタッフを拘束する
・長時間の居座りや長時間電話をかける
・診療所からの説明後、電話や面会で理不尽な要求を繰り返し行う
・反社会勢力との繋がりをほのめかす、異常に接近するといった職員を怖がらせる行動
・正当な理由なく、権威を振りかざして要求を通そうとする
・謝罪文の提出や土下座を要求する
・無断での録音・録画、撮影等
・インターネット上に職員の名誉を棄損するまたはプライバシーを侵害する情報を掲載する行為
・当院がハラスメントに該当すると判断した一切の行為
ペイシェントハラスメントが及ぼす影響
ペイシェントハラスメントへの対応
患者さんからの不当で過剰な要求には、毅然とした態度で対応いたします。
特に悪質な行為があった場合には、警察への通報、診療拒否、退去要求、出入り禁止等の措置を取ることがあります。
患者さんへのお願い
・医療には限界があり、必ずしもご希望に沿えない場合があることをご理解ください。
・不満に思われることがあっても、ハラスメント行為はご遠慮ください。
・ご不安やご心配な点がありましたら、遠慮なくお近くの職員にお申し出ください。
・他の患者さんへの配慮をお願い申し上げます。
中山眼科医院
院長 中山義章